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青のフラッグは少年ジャンププラスで過去に連載されていた作品で、現在は完結している漫画です。
3年以上連載されていた作品ですが、更新が隔週から月一連載となっていたため、話数自体は54話で完結しています。
ジャンルは青春漫画で、かなり複雑な恋愛模様が描かれていますが、青のフラッグについては「気持ち悪い」という声があったりします。
では、なぜ読者から気持ち悪いという声があるのか、そして最終話の内容がひどいという声もあるのでこの2点について解説します。
青のフラッグが気持ち悪いと言われている理由は?
青のフラッグが気持ち悪い、という声があるのは色々な理由がありま。
しかし、一番の理由はすでに読み終えた方はご存じでしょう。最終的に太一とトーマが結ばれたということです。
多くの読者は太一と二葉の関係に共感し、最終的にはこの二人が結婚するのでは?と期待していた方が多かったのです。
しかし、最終的には太一が二葉と別れ、桃真と結ばれる展開となりこの急な変化に「気持ち悪い」と感じる人が多くいます。
男同士で結婚ということですので、やはりこのようなストーリーが苦手な方は拒否反応として、気持ち悪いと思っている方が多いのです。
他にも、最終話を読んで残念だった、と言う声もあるのでご紹介します。
最終話は何がひどい?多い意見について
描写が不足している
太一がトーマと結ばれるまでの過程が描かれておらず、その結果が唐突に感じられるということです。
読者は詳細な心境の変化や解消過程を期待していたため、その部分が欠けていることに不満があるようです。
大事な部分をすっ飛ばしている
恋愛関係の変遷や登場人物の心情を深く描いてきた作品であるにもかかわらず、結末に至る重要な部分が省かれている点が、多くの読者にとって不満の原因です。
アプローチを丁寧に描いてきただけに、最後の急展開が受け入れづらいと感じる人が多いです。
キャラクターの感情移入が裏切られた
多くの読者が特定のキャラクターに感情移入しており、そのキャラクターの幸せを願っていたため想定外の結末に失望しています。
1巻から読んでいる方にとって、この裏切りが最終話がひどいと感じてしまい、期待していたカップル成立しなかったことへの不満が顕著に表れています。
作品テーマの扱いについて
作品全体を通じてLGBTのテーマが掲げられていましたが、その結末が急激に「BL(ボーイズラブ)」要素にシフトしたと感じる読者もいます。
作者が何を強調したかったのか、そのメッセージがうまく伝わっていない、逆に混乱を招いていると感じています。
結論として、丁寧に描かれてきたキャラクターとその複雑な関係性を愛してきた読者にとって、急な展開や不十分な描写が感情的な裏切りと受け取られ、「最後がひどい」と評価される原因となっています。
作品は面白いのでおすすめ
上記のように気持ち悪い、最終話がひどいという意見などが散見されますが、漫画は面白いので読む価値はあります。
最も面白いと感じた点は、物語がただの青春恋愛ものに留まらず、多様な社会問題や自己認識の問題に深く切り込んでいるところです。
特に、一見「普通」とされる青春や恋愛の描写を通じて、実は「偏見」や「多様性」についての考えを読者に促す点が非常に秀逸です。
具体的には、ある女の子に対する見方が途中で劇的に変わる場面は、読む者の先入観を覆し、深く考えさせられる瞬間です。
この「見方の変化」は、キャラクターの成長とともに読者自身の成長も促す要素として興味深いです。
さらに、キャラクターの細やかな心理描写や心情の吐露が非常にリアルで共感を呼ぶところも、この漫画の面白さの一環です。
それぞれのキャラが抱える悩みや葛藤が鮮明に描かれており、読者は彼らの心の動きを追体験することができるのです。
この作品は決して「恋愛漫画」に留まらず、人生の選択や価値観の多様性を描く「青春漫画」としての深いメッセージを持っている点が魅力です。
読後に様々な感情が渦巻くのも、これが単なる恋愛物語以上の何かを提供しているからだと感じます。
青のフラッグの漫画概要
あらすじ:地味で目立たない二人
主人公の一ノ瀬太一は青浜高校に通う高校生。
身長は155㎝と小さく、学校では目立たない地味なタイプの生徒でした。
そんな太一に転機が訪れたのは3年生になった日。
A組になった太一は幼馴染の三田桃真と同じクラスになります。
桃真は太一と違い、身長189㎝で野球部のキャプテンも務めるスポーツ万能男子。
明るい性格で男女問わず人気があり、そんな桃真に対して太一はずっと劣等感を感じて疎遠になっていました。
同じくAクラスになった本作のヒロインである空勢二葉は太一と同じく地味で目立たない女の子。
そんな二葉は過去の出来事から桃真に恋をしており、どうしたらいいか相談された太一は2人の間に入って恋を応援する事になります。
しかし様々な部分で誤解が誤解を生み、3人の関係はややこしい事になってしまうのです。
さらにそこへ二葉に特別な感情を抱いている女子生徒の伊達真澄も現れ、事態はどんどん混沌としていく事になります。
ネタバレ:太一と二葉の関係
太一と二葉は高校3年間ずっと同じクラスでした。
しかし太一は双葉を無視するような態度をとっており、友人たちからは双葉を嫌っていると思われていたほど。
その理由はいつも俯いてどんくさい姿を自分と重ねてしまうからでした。
そんな「嫌っている訳じゃないけど苦手な相手」である二葉に相談を持ち掛けられた太一。
相談の内容は桃真に関する事ばかりで、太一はすぐに二葉が桃真に恋をしている事に気が付きます。
太一は桃真が好きだったことなどを教え、少しずつですが仲良くなっていく二葉と桃真。
ある日太一は特に深い意味もなく、普段と違う髪型をしていた二葉に
「ちょっとした違いじゃ気付かない」「バッサリショートぐらいしたら印象も変わる」と言ってしまいます。
そして翌日、太一の目の前に現れたのはフワフワヘアーをバッサリ切ってショートになっている二葉の姿でした。
実は桃真が黒髪ロングの女性がタイプだと聞いたことがあり、自己嫌悪から「そんなつもりは無かった」と怒鳴ってしまう太一。
桃真のタイプを聞いて涙を流しながらも、なんとか前を向いて進もうとする二葉を見て、太一は二葉を応援すると約束するのですが……。
桃真と伊達の複雑な感情
太一の幼馴染である桃真と、二葉の友人である伊達。
2人とも友達想いの人物なのですが、その「友達想い」は友情ではなく愛情よりの感情。
最初に気付いた伊達は1巻で桃真に「だってあんたの本当に好きな人って」とカマをかけた後、1カット入って桃真は「まさかそれ言ったのか?太一に俺が?」と言って大慌てしています。
それに対して「やっぱりね」「あんた私と同じだね」と意味深な答えをしていました。
この時点で読者の多くが「あれ?もしかしてこの2人?」と気付いたと思います。
桃真が彼女を作らない理由、そして伊達が彼氏を作ってもすぐ分かれてしまう理由は、異性ではなく同性の友人を好きになっていたからでした。
結局その後もしばらくその想いは胸に秘めたまま、序盤は「太一→二葉」「二葉→桃真」「桃真→太一」「伊達→二葉」といった感じになり、全員の片思いでストーリーが進んでいきます。
見どころ:可愛いハムスター系ヒロイン
本作のヒロインである二葉は、身長が154㎝と小さいキャラクター。
さらにいつもビクビクしている姿はまるでハムスターのようであり、作中でもハムスターっぽいと言われる事があります。
そんなハムスターっぽいところが、二葉の魅力で見どころでもあるのです。
見た目だけでなく動きもどことなくハムスターっぽいところがあり、動きや表情を見ているだけで可愛く感じるヒロインです。
また、最初はひたすらオドオドしているだけのキャラですが、ストーリーが進むにつれて勇気を振り絞るシーンも多くなっていきます。
そんなハムスターのようだった二葉が成長していく姿は見どころです。
そして、高身長でスポーツ万能で性格も良く、イケメン過ぎる桃真も本作の見どころキャラの1人。
「そりゃ二葉も好きになるよ」と思ってしまうほど、非の打ち所がない友人です。
心中には色々と複雑な感情を抱いているのですが、太一と二葉が良い感じだと思うとサポートしようとしたりします。
過去に部活の最中、二葉が育てていたトマトの苗を倒してしまった時には、花が咲いて実をつけるまでずっと様子を見に来るなど驚きの行動をします。
見た目や性格だけでなくとっさの行動力までイケメンなバケモノと言っても過言ではないでしょう。
チャラいところが一切なく、硬派でカッコいいキャラに描かれているので、女性の読者だけでなく男性の読者も惚れてしまうような魅力あふれるキャラとなっています。
読んだ感想:色んな意味で驚かされる作品
青のフラッグは週刊少年ジャンプで連載されていたスポーツ漫画「クロス・マネジ」のKAITO先生の作品です。
良くある三角関係の恋愛漫画だと思っていたのに、読み進めていくうちに非常にリアルな現代のテーマが浮かび上がってきて、強く心を引きつけられました。
LGBTのテーマを扱いつつも、それを全くいやらしく感じさせず、若者の甘酸っぱい青春とのバランスが絶妙でした。
登場人物たちの心の葛藤や成長が、まるで自分たちの思春期を再体験しているかのように描かれていて、本当に胸に刺さるシーンや感情豊かな描写が満載です。
特に、思春期特有の不安や劣等感、友情や恋愛の複雑な絡み合いがリアルに描かれており、どのキャラクターも多面的に描かれているため、一人ひとりに感情移入してしまいます。
そして迎えた最終話は、青春漫画らしい、わかりにくさやもどかしさを抱きつつも、登場人物たちがそれぞれの幸せを見つける最終的な形に到達するものでした。
しかし、読者の期待とは異なる結末も多く含まれており、賛否両論が巻き起こったのも事実です。
個人的には、予想外の展開で驚きつつも、「これが現実の多様性」という視点から受け入れざるを得なかった部分もあると思います。
物語の中で問いかけられる「恋人か親友か」というテーマは、最終的に読者に深く考えさせる形になっており、まさに心に残る内容でした。
心の奥底にある葛藤や価値観の違い、そして何よりも人の温かさを感じられる、素晴らしい作品でした。
この漫画を通じて、誰もが生きやすい社会、自由に生きられる環境を作ることの重要性をさらに強く感じました。
そして、LGBTの問題がもっと身近なものとして社会に受け入れられることを切に願っています。
登場人物たちの未来がどうなるのか、何度も読み返し、深く考えさせられる作品です。
私はボーイズラブ(いわゆるBL)は苦手ですが、同性愛がテーマの1つになっている本作は、全く気にならず楽しむ事ができました。
もし同じように作品の噂だけ聞いて「BLが苦手だから」と敬遠している方がいましたら、そこまで過剰に反応する内容でもないので、是非試しに1巻だけでも読んでもらいたい作品です。
青のフラッグが気持ち悪いという声のまとめ
青のフラッグは少年ジャンププラスで連載された青春漫画で、すでに最終回を迎え完結している作品です。
全54話の物語は複雑な恋愛模様を描き、一部の読者からは「気持ち悪い」という反応も見受けられました。
その主な理由は、主人公の一ノ瀬太一と幼馴染の三田桃真が最後に結ばれる展開です。
多くのファンは太一とヒロインの空勢二葉の関係に共感しており、この急展開が受け入れがたいと感じたためです。
また、太一が二葉と別れ、桃真と結ばれるまでの過程が十分に描かれていないことが読者の不満を引き起こしました。
この急な展開は作品全体のテーマとも合わず、LGBTのテーマを掲げながらも最終的にBL要素に寄ったことが混乱を招きました。
それでも作品は単なる恋愛物語に留まらず、偏見や多様性、自己認識の問題に深く切り込んでいる点で評価されています。
キャラクターの心理描写がリアルで共感を呼び、多くの社会問題を考えさせられる内容が魅力です。