小説はもちろん、漫画や映画など幅広いメディアで親しまれている作品が「わたしの幸せな結婚」です。
わた婚とも呼ばれており、人気が高く一度は原作を読んでみたいと誰でも思うでしょう。
しかし、原作が掲載されていた「小説家になろう」では現在読むことができません。
では、なぜ小説家になろうでは読めないのか、その理由や小説を読む際に活用できるサイトなども併せてご紹介します。
わたしの幸せな結婚が小説家になろうで読めない理由
わたしの幸せな結婚のルーツは、ウェブ上で連載されていた小説にあります。
この作品は、もともと「小説家になろう」というウェブサイトで顎木あくみ先生によって投稿されていたものです。
その後、大きな人気を博し、商業出版の道を歩むことになりました。
しかし、原作小説は「小説家になろう」から現在は削除されており、掲載していたページにアクセスすることができません。
ではなぜ削除されたのか?
その理由は作者の規約違反(複数アカウント)が原因となっています。
顎木あくみ先生のツイッター(X)での投稿をチェックすると、複数アカウントについて言及されていました。
小説家になろうの利用規約でも、しっかりと複数アカウントの所持は禁止と明記されています。
第14条 禁止事項
16.一人が複数のアカウントを保有する行為又は複数人が1つのアカウントを共同して保有する行為。ただし、当グループが別に認めたものを除く。
よって、現在はなろうで読むことが出来ません。
しかし、小説でも「番外編」は無料で読むことが出来るようになっています。
小説は番外編が存在する
わたしの幸せな結婚は、小説の番外編も存在しています。
番外編は、本編の世界観を深めるためのものであり、カクヨムというプラットフォームで公開されています。
本編のキャラクターたちを異なる角度から描いており、特に葉月の視点を取り入れることで新たな物語の側面が展開されています。
これにより、キャラクターたちの背景や心理がさらに詳しく理解できるようになっています。
ちなみに全3話から構成されており、無料で読むことが出来ます。以下の作品が対象となっています。
- 義妹が可愛すぎる
- 親睦会1
- 親睦会2
詳細:わたしの幸せな結婚【番外編】(顎木あくみ) – カクヨム (kakuyomu.jp)
また、番外編は本編の小説2巻まで読んだ後に楽しむことが推奨されています。
よって、まずは小説2巻を読んでから、番外編を読むようにしてください。
番外編の内容としては、本編とは異なる日常の一コマや、キャラクターたちの未知の一面を描いており、ファンにとっては見逃せないエピソードが含まれています。
この番外編を読むことで、わたしの幸せな結婚の世界にさらに深く没入することができ、主要なストーリーに繋がる重要な背景情報やキャラクターの動機が明らかになります。
読者はこれらの短編を通じて、主人公の美世や清霞、そしてその他のキャラクターたちにより一層感情移入することが可能になり、彼らの行動や選択の背後にある心情をより深く理解する手がかりを得ることができます。
番外編は、特にシリーズのファンにとっては、本編の補完として楽しむことができる貴重な作品です。
新たな発見や、キャラクターたちへの理解を深める機会を提供し、全体としての物語性と魅力を高めています。
なお、商業版の小説はKADOKAWAから富士見L文庫レーベルにて出版されており、原作小説は漫画やアニメとはまた異なる深みと詳細を提供しています。
この作品は、ただのロマンス小説を超えて、自己発見と成長の物語として、多くのファンに愛され続けているのです。
漫画版もおすすめ
すでにご存じだと思いますが、コミカライズされている作品ですので、漫画も存在します。
漫画版は、スクウェア・エニックスの「ガンガンONLINE」にて連載され、高坂りとによる美しい作画で原作の雰囲気を忠実に再現しています。
漫画はキャラクターの表情や背景の細部に至るまで丁寧に描かれ、原作の魅力を視覚的に楽しむことができるようになっています。
詳細:わたしの幸せな結婚 | ガンガンONLINE (ganganonline.com)
小説の内容と似ており、小説を読んでから漫画を読むと、また違った感覚で楽しむことができます。
わたしの幸せな結婚は実写映画化されている
原作小説から始まり、その魅力的なストーリーとキャラクターが漫画、アニメと続いて人気を博し、最終的には映画まで制作されるほどの大ヒット作となった、わたしの幸せな結婚。
映画の実写版は、原作小説を忠実に基づいて製作されましたが、異なる部分も多くあります。
映画は、美世と清霞の心の動きを丁寧に描き出し、二人の間に徐々に芽生える深い絆を感動的に表現しています。
特に、美世が過酷な境遇を乗り越えて自己を確立していく過程は、多くの観客に勇気と感動を与えました。
映画の見どころの一つは、その美術デザインと特殊効果です。
和風ファンタジーの世界観を背景に、異能力のバトルシーンや、情緒豊かな景色が美しく描かれています。
また、キャラクターたちの衣装や住居のディテールにもこだわりが感じられ、時代背景が色濃く反映されている点も映画の大きな魅力となっています。
さらに、映画では実力派の俳優たちがキャラクターに命を吹き込み、彼らの演技が物語の感動を一層深めています。
美世を演じる女優の繊細な表現が、彼女の内面の成長と変化をリアルに伝えており、清霞を演じる俳優の強い存在感とやわらかな一面の表現が、彼のキャラクターの多面性を見事に捉えています。
映画版「わたしの幸せな結婚」の主要キャストは次の通りです。
斎森美世(今田美桜)
演じるのは今田美桜です。彼女は物語の主人公で、異能を持たないとされる斎森家の長女です。
家族からの冷遇を受けて育ちましたが、久堂家の当主・清霞との政略結婚を通じて彼女の人生が大きく変わります。
久堂清霞(目黒蓮)
目黒蓮(Snow Man)が演じます。久堂家の当主で、強力な異能を持つ軍人です。
表向きは冷酷無慈悲とされていますが、美世との関係を深める中で、彼のもつ優しさや真摯さが明らかになります。
映画版がひどい理由はキャストの問題?
映画版については「酷い」との意見が一部で見られ、その理由の一つとしてキャストの問題が挙げられています。
まず、多くの視聴者が指摘するのは、キャストのコスプレのような見た目に違和感がある点です。
映画版ではキャラクターの衣装やメイクが忠実に再現されていますが、これが逆に「コスプレをしている」という印象を与え、自然な演技に見えないという批判が寄せられています。
特に、原作で描かれるキャラクターたちは、ライトノベルや漫画というフィクションの世界において非常に個性的な存在です。
そのため、リアルな人間が演じると、衣装やメイクが過剰に見えてしまい、キャラクターの世界観を損ねてしまう可能性があります。
コスプレのような過度な演出が、物語の没入感を阻害し、視聴者に違和感を与えていると考えられます。
また、映画版で演じられるキャラクターの表現が、原作のイメージと大きく異なるという指摘もあります。
キャストの演技が、原作で描かれるキャラクターの性格や雰囲気を的確に再現できていないと感じるファンが多く、そのため「わたしの幸せな結婚」の独特の世界観が失われていると考えられます。
原作において、登場人物たちは繊細な感情や複雑な心理を持っています。
しかし、映画版ではそれが十分に表現されておらず、キャラクターが平凡で画一的な印象を与えていると批判されています。
これにより、原作ファンが抱くキャラクター像と映画版のイメージにズレが生じ、作品全体の魅力が半減してしまったと感じる視聴者が多いようです。
アニメもおすすめ
わたしの幸せな結婚は、アニメ化もされており第1期が終了しています。
第1期は2023年7月5日~9月20日までアニメが放送されていましたが、第2期の放送も決まっており、2024年7月時点ではまだいつ放送されるか未定となっています。
アニメ版も小説版などと同じく、大正時代を思わせる独特な設定の架空世界を舞台に、特異な能力を持つ者たちが活躍する物語です。
アニメでは特に、美世が斎森家から久堂家へ移り住む様子が丁寧に描かれています。
新しい環境での生活の中で、清霞の冷徹さとは裏腹に、彼が持つ意外な優しさや理解を美世は少しずつ知ることになります。
清霞もまた、美世の誠実で純粋な心に触れ、彼女に対して徐々に惹かれていきます。
このアニメでは、美世が直面する多くの困難を通じて、彼女の内面的な強さが際立っています。
彼女は自己価値を見出し、自分を取り巻く世界とどう向き合うかを学び、清霞との関係が深まるにつれ、二人の間には真の理解と愛情が育まれていきます。
視覚的な表現においても、アニメ版「わたしの幸せな結婚」は特筆すべきです。
複雑な感情や心理的な変化が、ビジュアルと音楽を通じて美しく表現されており、特に清霞が美世に心を開く瞬間や、美世が自己の過去と向き合うシーンは、感動的なアニメーションとサウンドトラックで視聴者の心を掴みます。
さらに、キャラクターデザインや背景美術には、大正ロマンを感じさせる独特のスタイルが取り入れられており、作品全体の雰囲気を一層引き立てています。
このようにアニメ版は、原作の世界観を忠実に再現しつつ、キャラクターたちの動きや表情に細かい注意を払い、彼らの感情の機微を捉えることに成功しています。
美世と清霞の関係の進展を中心に、彼らが互いに成長し合い、真の絆を築いていく様子は、多くの視聴者にとって感動的な体験となっています。
わたしの幸せな結婚の小説概要
あらすじ:政略結婚と恋愛物語
わたしの幸せな結婚は、深い傷を抱えた主人公斎森美世が、厳しい運命を乗り越え、真の愛と自己価値を見出す物語です。
大正ロマンを感じさせる和風の世界観と異能というファンタジー要素が織り交ぜられ、読者を魅了する一作となっています。
物語は、能力を持たないという理由で家族から冷遇される美世の辛い日常から始まります。
異能を持つ名門・久堂家の当主、清霞に政略結婚として嫁ぐことになった美世ですが、彼女にはその家でも最初は冷たく厳しい扱いが待っていました。
しかし、美世の純粋で健気な心が少しずつ清霞の心を解きほぐしていきます。
美世は、自分が価値のない存在だと長い間錯覚していましたが、清霞との生活を通じて、人としての尊厳や愛すること、愛されることの意味を学びます。
彼女の内面の成長と変化が繊細に、しかし力強く描かれており、彼女の心情に重なり合うシーンでは、どのような困難も乗り越えられる希望が感じられます。
清霞もまた、美世を通じて自己の過去と向き合うこととなります。
彼の外見とは裏腹な優しさや、時に見せる脆さが彼のキャラクターを多層的に豊かにしています。
二人の関係が深まるにつれて、彼らの間の信頼と理解が堅固なものとなり、真実の愛が芽生えます。
美世の苛烈な試練、清霞との愛の発展、そして異能というファンタジー要素が織りなすドラマは、読む者に深い感動を与えます。
また、支配と被支配、愛と憎しみ、家族というテーマが絶妙に絡み合い、人間ドラマとしての味わいを深めています。
この物語は、ただのロマンス小説に留まらず、登場人物たちの心の奥深くに焦点を当てたヒューマンドラマとしても非常に魅力的です。
斎森美世と久堂清霞の幸せな結婚に至る過程は、多くの読者にとって刺激的で、心温まる体験を提供することでしょう。
レビュー:独特の雰囲気があるストーリー
一見すると典型的なシンデレラストーリーのように見えますが、実際にはそれ以上の深みと複雑さを持っています。
主人公の美世は、自己肯定感が極端に低く、厳しい家庭環境で育ち、物語はただの恋愛小説ではなく、自己発見と成長の物語でもあります。
美世の内面的な変化が丁寧に描かれており、読者は彼女が直面する障害を乗り越え、自身の声を見つける過程に深く共感することでしょう。
また、異能というファンタジー要素が独特の文化と階層制度を作り出しており、この設定が物語に一層の色彩を加えています。
物語の舞台設定は明治から大正時代を彷彿とさせる日本風のファンタジー世界で、和風と洋風が入り混じる独特の雰囲気を持っています。
登場人物たちはそれぞれ鮮明に描かれ、特に主人公と清霞の心情の変化には細心の注意が払われています。
ただし、ストーリーには一部予測可能な展開や、登場人物の行動に共感しにくい部分も見受けられるため、その点が物語を読む上での障壁になることもあります。
それでも全体としては、ロマンスとファンタジーを巧みに融合させた魅力的な作品であり、多くの読者を引きつけてやまないでしょう。
どれを先に見た方が良いのか?
わたしの幸せな結婚(通称:わた婚)は、原作小説、アニメ、漫画、そして映画と多様な形で楽しめる作品です。
一番先に読むのはやはり小説がおすすめで、次に他のメディアを見るのがいいでしょう。
まず、小説はこの物語の原点です。
顎木あくみによって書かれたこの作品は、登場人物の心理描写が非常に細かく、読者は主人公の美世の感情の変遷を深く追体験することができます。
小説版のわたしの幸せな結婚では、美世の内面の複雑さや、彼女が直面する社会的な制約が丁寧に掘り下げられています。
小説を最初に読むことで、物語の背景や登場人物の動機、感情の深層が理解しやすくなり、後のメディアでの展開がより豊かに感じられるでしょう。
また、小説ではなく漫画版を先に読む流れでも良いでしょう。
漫画は小説の描写を視覚的に表現しています。
高坂りとによる美しいイラストは、登場人物の感情を色彩豊かに表現し、特に恋愛のシーンではその感動が倍増します。
また、漫画ならではの表現技法を通じて、物語の一部の情景がより強調され、小説では想像しきれなかった場面が目の前に広がります。
最後に映画やアニメは、物語を一つの完成されたビジュアル作品として提供します。
例えば映画版「わたしの幸せな結婚」では、登場人物の演技や音楽、美術など、映像メディアならではの要素が存分に活かされています。
特に映画は漫画や小説と比べ時間的な制約があるため、物語の要点を凝縮しています。
小説と漫画で深く理解した物語の背景やキャラクターの心理が、映画においてどのように昇華されるかを見ることができ、それぞれのメディアの違いを楽しむことが可能です。
この順番で接することで、「わたしの幸せな結婚」の物語をより深く、かつ多角的に理解することができます。
小説で物語の全貌と感情の深さを把握し、漫画でそのビジュアルを確認し、最後に映画でそのエッセンスを体感する。
これにより、美世と清霞の物語が持つ感動が最大限に引き出されるでしょう。
各メディアが持つ独自の表現を通じて、「わたしの幸せな結婚」をより豊かに味わうことができるのです。
わたしの幸せな結婚は小説家になろうで読めない!まとめ
小説「わたしの幸せな結婚」は、もともとウェブ小説サイト「小説家になろう」で人気を博した作品ですが、作者の規約違反(複数アカウント所持)により、現在は同サイトから削除されています。
その後、この作品は商業出版され、さらに漫画、アニメ、映画とメディアを超えて多くのファンに愛されるようになりました。
主な話の内容として、異能力を持たないとされる斎森美世が、異能力を持つ久堂家の当主、清霞との政略結婚を通じて、自己の価値と愛を見出す成長と自己発見の物語です。
この物語は小説だけでなく、漫画版やアニメ版、映画版も製作され、映画では主要キャストに今田美桜とSnow Manの目黒蓮が出演し、物語が実写化されていま。
さらに、本編の補完として役立つ「番外編」もあり、それはカクヨムで公開されており、本編のキャラクターたちを異なる視点から描いています。
各メディアを通じてこの物語を楽しむことが可能ですが、深いキャラクター理解と物語の背景を知るためには、小説から読み始めることが推奨されています。
その後、漫画や映画、アニメを見ることで、よりリッチな体験ができるでしょう。
全体的に、わたしの幸せな結婚はロマンスとファンタジー要素が融合した魅力的な物語性で、多くの読者や視聴者を惹きつけています。