踏んだり蹴ったり愛したりというタイトルを見て、どんな物語なのか気になった方も多いのではないでしょうか?
ただのラブコメなのか、それともシリアスな恋愛ストーリーなのか。
本作は、飲み友達として気楽に付き合っていた男女が、ある出来事をきっかけに関係が変化していく大人の恋愛漫画です。
もちろん、様々な見どころもたっぷりあり、甘さだけではないリアルな恋愛模様が描かれています。
この記事では、作品のあらすじを紹介しながら、実際に読んだ人のレビューや評判も詳しく解説していきます。
まだ読んだことがない方も、どんな魅力が詰まった作品なのかが分かる内容になっているので、ぜひ参考にしてみてください!
踏んだり蹴ったり愛したりのあらすじと概要
作者 | 壱屋すみ |
ジャンル | 少女漫画・ラブコメ・恋愛 |
出版社 | KADOKAWA |
配信日 | 2021/08/20 |
漫画のあらすじ(1巻)
アラサーOLと三十路クズ男のちょっと変わったラブストーリーが「踏んだり蹴ったり愛したり」です。
ヒロインの久栖佳帆は、恋人がいないいわゆる「アラサー」と呼ばれる27歳。
周りの目を引く様な美人ですが、毎日仕事に追われて恋愛をする暇もありません。
そんな佳帆が唯一楽しみにしているのは、週に何度か通うバーで知り合ったお客と話す事でした。
五百森泰という名のその客は佳帆より少し年上の30歳。
いわゆる「三十路」ですが見た目は大学生くらいの童顔で、未だに年齢確認されるほどです。
しかし佳帆と同じく周りの女性が注目するほどの美形男子でありながら、
イケメンな顔以外は佳帆から「付き合ったらアウトな男の特徴コンプリート」と言われるようなクズ男。
それだけに佳帆も恋愛感情は全く抱いていなかったのですが、ついうっかり勢いで一夜を共にしてしまい…。
作品はこんな人におすすめ!
踏んだり蹴ったり愛したりがおすすめな方は、色々とありますがまずは「じれったい恋愛」が好きな人です。
「お互いに好きなのに、なかなか素直になれない」「くっつきそうでくっつかない」そんな恋愛にキュンとする人にはぴったりです。
佳帆とアキラは、友達以上恋人未満の微妙な距離感を保ちながら、少しずつ関係が変わっていきます。
次に、リアルな大人の恋愛を求める人にもおすすめです。
学生の初々しい恋愛ではなく、仕事や人生経験を積んだ大人同士の恋愛を楽しみたい人にもぴったり。
佳帆は仕事をバリバリこなし、恋愛に振り回されない自立した女性。
一方のアキラは遊び人ながらも、どこかに影を抱えた男性。
そんな二人が関係を深めていく様子は、大人ならではのリアルな駆け引きが詰まっています。
そして「最低な男性キャラ」に惹かれる人におすすめ出来ます。
アキラは一見、典型的なチャラ男。でも、読み進めるうちに「実はいい男かも?」と思わせるギャップが随所に現れます。
「一人の女性に本気になったときの変化を楽しみたい」そんな人には、アキラの魅力が刺さるはずです。
ネタバレ第一話:友人から危険人物へ
仕事ばかりで浮いた話もなく、友人からも心配されていた佳帆でしたが、週に何度か通っていたバーに少し年上の男友達がいました。
お互い「いい距離感の友人」といった感じで、楽しく会話するのが佳帆の数少ない楽しみ。
面と向かって「顔以外はクズ」と言えるような本当の友人でした。
しかしそんなある日の夜、珍しく泰は佳帆を家まで送り届けると言い出します。
「なんか優しくてきもい」という佳帆に対し、「送り狼だよ」と答える泰。
冗談だと思い笑っていた佳帆でしたが、玄関のカギを開けるといきなりキスをされ、そのまま部屋へ連れ込まれて勢いで一夜を共にしてしまいます。
翌朝になって酔いもさめ、頭を抱えながら「こんなはずじゃなかった」と後悔する佳帆。
その日から2週間に渡り泰を避けていたのですが、突然現れた泰に無理やり連れられて再びバーへ行く事になります。
久々に話をして場も和み、佳帆が「もう二度としないって約束しましょ」といった事で和解したのかと思われたのですが、泰がとんでもない答えを口にしてしまい…。
整体師のいおりくん
酷い肩こりを抱えていた佳帆は、後輩に紹介してもらった整体院を尋ねる事になります。
しかしそこにいたのは整体師として働く泰…にそっくりな顔をした「いおりくん」と呼ばれる青年でした。
爽やかな笑顔で軽く会釈する姿と名前の違いから、疑いながらも泰とは別人だと考える佳帆。
自分の担当になって近くでよく見ても「こんなところにいるわけない」と思っていました。
しかし泰が途中で笑いだしてしまい、とうとう正体がバレてしまいます。
正体が分かり即その場を去ろうとする佳帆でしたが、泰に促されて渋々整体を受ける事に。
施術中に変な事をされた時のことを考え、証拠を残すためスマホのカメラでこっそり撮影していたのですが…。
レビュー:微妙な関係の2人に夢中になる作品!
本当に今後この2人が結ばれるのか、心配になるほど微妙な関係の2人でした(笑)
しかし、物語を読み進めるうちに、気づけば登場人物のやりとりに夢中になっていました。
何でも話せる気の合う飲み友達の二人が、ワンナイトをきっかけに関係が変わっていく。
そんな設定自体はよくある展開かもしれませんが、この作品は一味違います。
まず、キャラクターの魅力が圧倒的です。
アキラは、いわゆる「クズ男」枠に入りそうなのに、ただのダメ男で終わらないのがポイント。
女遊びが激しいのに、なぜか佳帆に対しては特別扱いする。
そのくせ素直になれない姿が、読んでいてもどかしいのに愛おしく感じてしまうのです。
一方の佳帆は、バリキャリ女子で恋愛に流されない強さを持っているけれど、そんな彼女がアキラの前ではちょっとだけ揺れる。
その絶妙な距離感がたまりません。
そして、この作品の醍醐味は二人の掛け合いにあります。
テンポよく繰り広げられる会話は、まるで芸人の漫才を見ているかのよう。
お互いに言いたいことをズバズバ言い合う姿に、思わずクスッとしてしまう場面も多いです。
ただの甘い恋愛ものではなく、友情とも恋ともつかない微妙な関係が描かれているからこそ、読者の心を惹きつけるのでしょう。
ストーリーの進み方はゆっくりめですが、それがむしろ心地よいと感じました。
すぐにくっついてハッピーエンドではなく、じっくりと関係を築いていくからこそ、二人のやりとりを長く楽しめるのだと思います。
ただ、展開が遅くてもどかしさを感じる人もいるかもしれません。
それでも、この二人の絶妙な関係性が続いてほしいと思わずにはいられませんでした。
読み終えた後も、彼らの会話や表情が頭に残る。そんな作品に出会えたことが嬉しくて、ついもう一度読み返してしまいました。
恋愛漫画が好きな人はもちろん、大人のリアルな駆け引きを楽しみたい人にもおすすめしたい一冊です。
踏んだり蹴ったり愛したりの読者の評判・口コミ
踏んだり蹴ったり愛したりは、多くの読者から熱い支持を集めています。
その魅力は何なのか、実際の評判や口コミをもとに探ってみました。
リアルな関係性が魅力
甘さたっぷりの恋愛漫画とは違い、お互いに遠慮せず言いたいことを言い合う関係性が、リアルでありながらもエンターテイメントとして楽しめる要素になっています。
佳帆は仕事に熱心なバリキャリ女子。一方、アキラはどこか掴みどころのない遊び人。
普通なら恋愛に発展しにくい二人ですが、気の置けない飲み友達としての関係があるからこそ、お互いに自然体で接しているのが魅力です。
「男女の友情は成立するのか?」という問いにも通じるようなやり取りが続く中で、時折見せる二人の微妙な感情の揺れに、読者はつい引き込まれてしまいます。
特に注目されているのが、二人のやり取りのバランスの良さ。
一方的にアキラが攻めるのではなく、佳帆も対等に応戦し、互いにツッコミを入れ合うスタイルが心地よいと評判です。
強気な発言が飛び交いながらも、どこか本音が隠されているような会話のやりとりが、この作品の醍醐味と言えるでしょう。
また、アニメ化まだされていませんが、アニメ化を希望するファンも多く、今後期待したいところです。
アキラのクズっぷりは賛否両論
アキラは「顔は百点だけど中身はクズ」という設定。
しかし、彼の言動を「ダメ男だけど憎めない」「チャラく見えて実は優しい」と評価する人もいれば「ただの遊び人にしか見えない」「こんな男に振り回されるヒロインが理解できない」といった否定的な意見もあります。
読者によって、アキラの魅力の捉え方が分かれるのが興味深いポイントです。
クズ男にハマる読者続出!アキラ沼とは?
一部の読者の間では、「アキラ沼」という言葉も生まれています。
チャラ男で恋愛には不真面目に見えるアキラが、佳帆にだけは本気になっていく過程に「最高に沼る!」という声が続出。
女性関係が派手だった男が一途になる展開は、王道ながらもやはり人気があります。
早くくっついて!じれったい展開がもどかしい
物語の展開がゆっくりなのも、この作品の特徴の一つ。
ワンナイトをきっかけに距離が縮まるものの、お互いになかなか素直になれず、微妙な関係が続きます。
「じれったすぎて続きが気になる」「二人のやり取りをもっと見ていたい」と好意的な意見がある一方で「展開が遅すぎる」「同じ話を繰り返している感じがする」と不満を感じる人も。
じっくり楽しみたい派には好評ですが、サクサク進む恋愛ストーリーを求める人にはややもどかしいようです。
踏んだり蹴ったり愛したりってどんな話?あらすじまとめ
踏んだり蹴ったり愛したり』は、テンポの良い会話とじれったい恋愛模様が魅力の大人向け恋愛漫画です。
主人公の佳帆はバリキャリのしっかり者、アキラは遊び人で掴みどころのない男性。
気の合う飲み友達だった二人が、ワンナイトをきっかけに関係が微妙に変化していきます。
最大の見どころは、二人の軽妙な掛け合い。
甘さだけでなく、お互いを遠慮なくツッコみ合う関係性が新鮮で、まるで漫才を見ているような楽しさがあります。
また、なかなか素直になれないじれったい展開も、読者の心を掴む要素の一つです。
「クズだけど憎めない男」に惹かれる人、リアルな大人の恋愛を楽しみたい人、会話のテンポが良い作品を求める人におすすめ。
甘さと毒が絶妙に混ざり合った、大人ならではの恋愛を楽しめる作品です。
興味がある方はぜひチェックしてみてください!